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依存症(中毒)あるいは離脱症状
とはどのようなものでしょうか?


    

このページの目的

このページは、幸運にもこれまで、ベンゾジアゼピン依存症(中毒)やその離脱症状に晒されたことのない一般の方に向けた注意喚起に役立つよう作成しました。

あなた自身、あるいはあなたの知人が依存症(中毒)になっている可能性がある場合は、こちらをクリックしてください

 

 

はじめに

まずはじめに、それぞれが経験するベンゾジアゼピン依存(中毒)あるいはその離脱症状は、多くの個人的要因によってみんな異なってくるということを理解することが重要です。

文献の多くでは、離脱症状が主に単なる単語の羅列で語られていることがしばしばあります。そこで私はこのページで、離脱症状とはどのようなものかについて、より現実生活の視点から、生身の人間の体感が伝わるよう語ることを試みました。

また、多くの文献や資料では、ベンゾジアゼピン依存症(中毒)やその離脱症状の激しさについて軽視する傾向があるとも感じています。実際に体験している人たちによる数え切れないほどのメッセージを読んで、私は中等度から重度のケースに基づいて例を挙げてみました。これにより、医師たちや一般の方は、多くの人たちが実際に晒されている苦しみや全社会に与える影響をより理解できれば幸いです。

忘れないで頂きたい大切なことは、薬効の消失、つまり耐性の形成により、治療中に出現し始める症状もあるということです。


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想像して下さい

頭の中はいつもぼんやりとして、混乱し集中することは出来ません。気分のムラは激しく、突然爆発するように攻撃的になったりします。前触れもなく襲ってくるパニック発作に悩まされ、頭が完全におかしくなってしまうように感じます。

あたりを見れば、視界はいつもぼんやりしています。あるいは、光が眩しくサングラスが必要になったり、パソコンやテレビの画面を見ることが耐えられなくなったりすることもあります。夜には、視界に閃光が見えることがあるかもしれません。飛蚊症や他の目の症状を発症することもあります。

皮膚には針でチクチク刺すような感覚がし、鳥肌が立つように感じます。あるいは、身体からは変な臭いがするように感じるかもしれません。また音が大きく聞こえ、例えば時計のカチカチという音など、何でもない普通の生活音に耐えられなくなるかもしれません。そして、絶え間ない耳鳴りに悩まされるようになります。

身体のバランス感覚もおかしくなり、いつも酔っぱらいのようにフラフラします。

筋肉は極度に緊張、硬直し、関節や身体中が痛みます。頭はヘッドバンドを巻いているかのように硬直し頭痛に悩まされます。睡眠中には歯ぎしりを起こすこともあり、場合によってはマウスピースが必要になります。

胸は苦しく、脈が速まり、動悸で心臓がドラムのように鼓動する感覚になります。息苦しくなり、パニックが始まることもあります。

夜は寝ようとしても寝付けず、ドキドキと心臓の音が聞こえます。また、突然ののぼせや寒気に悩まされ、絶えず、毛布をかけたり外したりを繰り返します。寝汗を酷くかくこともあります。

そして、ビクッとした不随意運動にも悩まされ始めます。特に入眠時に起こります。また、一日中、筋肉が痙攣するようにもなります。

セックスライフ?諦めた方が良いです。性欲はなくなり、ともかくしたいとは思わないでしょう。たとえしようとしても、おそらく上手くいかないでしょう。女性は生理の問題が出てくることもあります。

腹痛が起きたり、激しい吐き気に悩まされたりします。たとえ、何回も吐き出そうとしても何も出ってこない(dry reaching)が繰り返されます。また、頻尿になり夜中にトイレに行くために何度も起きなければいけなくなります。便秘になることもあるかもしれません。

口の渇きに悩まされたり、金属様味覚がしたりします。体重は増減し、もう普通に生活できない状態まで極度の疲労に苦しむようになります。

実際の年齢よりもずっと老けて見え始め、顔はやつれ目は暗くくぼみ顔色も悪くなります。皮膚には発疹が出て絶えず痒みに悩まされるかもしれません。

認知機能の障害が悪化するため車の運転が出来なくなり、働く能力も無くなります。また、人と“普通”に交流することも出来なくなり、家庭生活、社会生活が酷く損なわれます。

続いてこれらすべてがより酷い孤立感や気分の落ち込みにも繋がっていきます。

また、非現実的な感覚や偏執的な考えにとらわれ始めます。閉所恐怖や広場恐怖のような恐怖症が出てきて、買い物などの外出が困難になることもあります。

感情も麻痺し、よくいう“ゾンビ”のような風貌やオーラが身に付いてしまいます。

あなたの主治医に悪化する体調を訴えても、医師は処方薬の危険性について全く何も理解していません。また、薬物依存や禁断作用の本質について知識を持ち合わせていません。

それどころか、医師はあなたに別の病名を付けます。あるいは、あなたの元々の主訴が悪化しただけだと言ったり、問題を悪化させてしまう薬をどんどんと追加処方し始めたりします。

友人に相談しようとしても、誰も理解することはなく、「全部気のせいだよ」と思われます。

体勢を変えることで一時的に痛みが緩和されることのある怪我の場合とは異なり、禁断症状による苦痛は心身に及び、来る日も来る日も一日中続きます。逃げ場所がないのです。

この苦悩や苦痛は、実際には何が起きているのか全く理解できないこともあり、長期間続くと耐えられなくなって自殺念慮が頭に浮かんでくるかもしれません。

しかし、このように思考プロセスが乗っ取られていても、これらの問題を引き起こしているのが薬であることにようやく気付き、医師の言っていたことが間違いであったことを知ると、あなたはそこからは、この薬を減断薬することに全力を注ぎ続けることになるでしょう。

しかし、減薬するにつれ、多くの酷く不快は激しさを増します。それは恐ろしいもので、酷く苦しみます。それと同時に、その苦痛に耐えなければ、何とかして切り抜け脱出しなければと気付くことでしょう。ただ、脱出するのにどれくらいかかるのかは見えず、時には脱出し切れるかどうかも判らないのです。

幸運にも適切な減薬指導を得た場合、減薬は少しは楽になるかもしれません。しかし、医師側の教育や知識、そして減断薬施設が決定的に不足しているため、あなたが必要とする援助を見つけることは、不可能ではないにしろ、非常に困難でしょう。これは政府の責任です。

そして、最終的に処方薬を完全に止めた後、これらの有害作用や禁断症状のいくつかが消えるのに、あるいはそれらと上手く付き合えるようになるのに、何か月も何年もかかることがあります。たとえ医療的に管理された状態で減薬を行っても長引くケースがあるのです。

中には決して完全に回復しない症状がある場合もあるのです。benzo.org.uk のサイトの設立者であるレイ・二モ(Ray Nimmo)さんのストーリーを読めばその危険性について十分よくわかるでしょう)。


より重篤なケースでは、せん妄、幻覚、自己像幻視、精神病性反応、呼吸困難(特に、アルコールや鎮静作用を持つ他の薬剤と併用した場合(相加的作用)、急性不安状態、大うつ病、痙攣発作、ひきつけ、重篤なジストニア(筋失調症)、静座不能、ジスキネジア(運動障害)などを起こすことがあり、何回も緊急治療室へ搬送されるかもしりません。発作は生命に関わるものになり、死に至る場合もあります。


死亡に至るケースも少なくないです。


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解 説

薬物依存症(中毒)に苦しむ人が経験する症状は、基本的に禁断反応です。これは、治療中、減薬中、断薬後に出現することがあり、耐性形成(薬効の消失)によるものです。

禁断反応とは元々の症状の悪化やそれまで未経験の新たな症状が生じる形で出現します。

たとえば、上記の例では、この人の当初の主訴は単に仕事に関連したストレスのようなものだったのかもしれません。しかし、それに対してベンゾジアゼピンを長期間(2~4週間以上)使用するということは、ガソリンを撒いて火を消そうとするようなことになり得るのです。

離脱反応のメカニズムおよび急性離脱症状をご参考ください。


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ご参考ください

「耐性が形成されると、たとえ薬を飲み続けていたとしても、服用中に“離脱”症状が出現します。このように、多くの長期服用者が苦しんでいる症状は、薬の有害作用と、耐性からくる離脱作用が混ざり合ったものです。」

アシュトンマニュアル.C.H.アシュトン教授 2002年8月改訂参照

ベンゾジアゼピン離脱は深刻な疾患である。患者はたいてい恐怖に怯え、しばしば激しい痛みに晒され、偽りなく疲弊し切っている。この疾患の激しさや持続期間は医療従事者や看護師から過小評価されやすく、彼らは禁断症状を“神経症(neurotic)”によるものと簡単に片付けようとする傾向がある。実際は、患者に落ち度はないにも拘わらず、彼らは多大な心身の苦痛に悩まされている。」

Benzodiazepine Withdrawal ベンゾジアゼピン離脱症状:An Unfinished Story. 終わらない物語 C.H.アシュトン教授 1984 参照)。


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最後に

私は、もっともっと多くの人に、私が何故これ程にも、ベンゾジアゼピン系薬剤あるいはその類似薬の過量処方について注意喚起する必要性を痛感しているのかについて理解して頂けるようになることを希望しています。これは基本的に、化学物質を使った拷問なのです。人はこのような目に遇う必要などないのです。


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3/11

私はもともと、ベンゾジアゼピン処方による被害にあい、その上に東日本大震災にもあいました。震災にあった時に心配になったことは、トラウマに悩まされている被災地の多くの人たちが、ベンゾジアゼピンの処方をたくさん受けているのではないかということでした(今も心配しています)。

大震災の最中に、私はちょうど最高裁への上告理由書を書いていたところでした。せっかくでしたので、その機会を借りて、警鐘を鳴らそうと思い、下記の文を補記しました…

このセクションを読む

アンドルー・バーン

「ベンゾジアゼピンを飲むと災難がやって来る。」

アンドルー・バーン医師
オーストラリア, NSW, レッドファーン
ベンゾジアゼピン依存 (1997)

ジョン・マースデン

「もし何かの薬を飲み続け、それが長い長い災難をもたらし、あなたからアイデンティティをまさに奪い去ろうとしているのなら、その薬はベンゾジアゼピンに違いない。」

ジョン・マースデン医師
ロンドン大学精神医学研究所
2007年11月1日

フィリップ・ウーラス

「我々の社会において、ベンゾは他の何よりも、苦痛を増し、より不幸にし、より多くの損害をもたらす。」

フィリップ・ウーラス下院議員
英国下院副議長
オールダムクロニクルOldham Chronicle (2004年2月12日)

ヴァーノン・コールマン

「ベンゾジアゼピン系薬剤はおそらく、これまでで最も中毒性の高い薬物であろう。これらの薬を大量に処方してきた途方もなく大勢の熱狂的な医師達が、世界最大の薬物中毒問題を引き起こしてきたのだ。」

ヴァーノン・コールマン医師

薬という神話 (1992)

マルコム・レイダー

「ベンゾジアゼピンから離脱させることは、ヘロインから離脱させるよりも困難である。」

マルコム・レイダー教授
ロンドン大学精神医学研究所
BBC Radio 4, Face The Facts
1999年3月16日

デイヴィッド・ブランケット

ブランケット下院議員、ベンゾジアゼピンについて語る。

「これは国家的スキャンダルである!」

デイヴィッド・ブランケット(英国下院議員)
1994年2月24日

ポール・ボーテン

この気の毒な問題に取り組む全ての関係者は、トランキライザー被害者の為に正義を提供するよう努めるべきである。

ポール・ボーテン(英国下院議員), 1994年

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